2017
12.16

月のライン 3-4

Category: 小説

 電話

 セドは受話器を耳から離し、電話を切った。

 他ならぬ町長の頼みだ。やらないわけにはいかないだろう。

 それに、その報酬が嬉しい。

 どんなお得意様か知らないけれど、町長に大金を振り込む。

 それを自分の店で売った花だと、うそぶくだけで、分け前をくれる。

 本土への運び屋になるのは、ちょっと面倒だったけど。

 いつもの場所で待っている、取引人に渡すついでに、本土の市場に出た花々を、自分の店で売る用に仕入れる仕事をするには、一石二鳥だもんな。

 妹も喜ぶ。

 セドは、隣のベッドで静かな寝息をたてて眠る、ナヤを見た。

 ちょうど、リボンがきれていたが、妹のナヤが、雑貨店から買ってくれた。

 明日の朝、町長から引き継いだ花をブーケにして、レースのリボンでくるめば、いいのだ。

 小さくてかわいい、素敵な贈り物の完成だ。



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