2018
04.26

稲妻トリップ 15 現在

Category: 小説


 次の仕事場に行くまでに、あの電波塔の前を通る。

 俺は完成した、その巨大な塔に、尊敬の眼差しを向けていた。

 立ち止まって見上げる、作業着姿の俺の前を、多くの人が過ぎてゆく。

 入り混じった話し声。車の音。風の音。遠くで聞こえる、工事の音。

 街は常に、新しい未来へと発展し続ける。

 そして、俺たちも進む。

 流れる時の中を、生きてゆく。

 交差点を渡りながら、俺はこの世界のことを考えていた。

 どんな未来が待っているだろう……。

 先のことなんて、今は誰にも分からない。

 でも、それはたぶん、現在の積み重ねだ。

 世界はそうやって、自分たちの手で、築くんだ。



◆ E N D






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