2017
12.08

3人の宇宙人

Category: 小説


 高度な文明の発達した星から、3人の宇宙人が地球に来た。

 地球人は友好をはかるため、手厚くもてなすことにした。


 まず、長旅で疲れていると思ったので、マッサージを受けさせた。

 すると宇宙人はこう言った。

「なんてことだ、凶暴な地球人め。こんなに体をつねられて、憤慨だ!」

 今まで高度な星にいて、重力も軽いせいか、体が凝ることもなかったのだ。


 次に、仕方がないのでお灸士に来てもらい、お灸で和んでもらおうとしたが、これもだめ。

「われわれを気づかぬうちに焼くとは、とんでもないことだ」


 元の星では、寒くも暑くもなかったのだろうか。

 宇宙人は風邪をひいてしまった。

 そして熱がでた。

 冷やそうと氷枕をつけるが、今度は氷漬けにして殺されると非難した。

 風邪薬も疑って飲ますことはできない。

 ましてやお粥、栄養の食事も、みんな拒否してしまった。


「この星に来て、本当によくなかった。これを母星に伝えよう」

 と、1人の宇宙人は帰ってしまった。


 風邪ひきの宇宙人の1人は、ついに死んでしまった。

 残された宇宙人の1人は、仲間が葬儀にかけられるのを見て、悲鳴を上げた。

「これはひどい! 我らが来た証拠を隠滅しようとして、燃やしてしまうつもりだ。地球人とは何を企んでいるのか、まったくわけのわからない生き物だ」

 残された宇宙人の1人は、すべてを疑って何も口にしなくなった。

 そして、何日かして、ぐったりと地球上で死ぬことになった。

 もう地球には宇宙人はやってこない。



◆ E N D






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